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9・7南部反弾圧学習会のお知らせ(2020)
9・7 南部反弾圧学習会
新型コロナ感染症の世界的大流行(パンデミック)をうけて、「感染症との戦い」の名のもとにリアルでアナログな人間関係や生活スタイルの「自粛」が強制され、社会(的諸関係)の在り様自体が、バーチャルな関係&空間を媒介にしたものへと変容されようとしている。世界各国が「緊急事態」「都市封鎖」を宣言し、感染症撲滅対策のツールとして「追跡アプリ」を駆使して、感染者の洗い出しと動向チェックを徹底しようとしている(とりわけ、「感染症の封じ込め」に成功したとされる国では顕著だ)。
日本においては、安倍首相が4月7日に東京・神奈川をはじめとする7都道府県に緊急事態宣言を発令、4月16日に対象を全国に拡大、5月25日に全国の宣言を解除した。直後の5月27日、「スーパーシティ法案」 --AI一般(人工知能)やビッグデータを活用し、社会の在り方を根本から変えるような最先端の『丸ごと未来都市』に向けて、複数の規制を緩和。便利で快適な暮らしの実現が目的とされ、「自動走行」「ドローンでの自動配送」「キャッシュレス決済」「行政サービスのIT化(電子政府化)」「オンライン(遠隔)診療」「遠隔教育」「エネルギー、ごみ、水道などのスマートシステム」「防犯・安全のためのロボット監視」などのサービスを提供-- が成立。
日本型追跡アプリとしては「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」が6月19日にリリース(8月14日現在のダウンロード数:1,320万件、陽性者登録件数:252件 ※厚労省HPより)されている。
ユヴァル・ノア・ハラリ(歴史学者・哲学者)が言う「いまの焦点は感染症だけである。だがその監視システムには、身体の内部の情報が必要になる。体温や血圧、脈拍などだ。そして監視活動が『皮膚の内側』にまで及ぶと、他の数多くの目的で活用できるようになる、つまり、何を考え、何を感じているのかという主観的な情報まで監視・把握され、それらは権力者による「矯正」の対象となるかもしれない。」という近未来社会。
新型コロナ禍での「感染症対策」「人命救助」の名において、人々が自由とプライバシー権を手放した後、監視・管理のツールを手にした権力がどのような政治・社会システムの保持・構築を狙うのか。民衆の側がそれに抗してどのようなツールと社会・生活スタイルの展望を闘い取るのか、まさに歴史的転換点・闘いの真只中にある。
与えられたネットシステムを通して一部の権力者と富裕者の監視・管理の手の中に取り込まれるのか?
民衆のためのコミュニケーションツール、闘う武器としてのネットシステムを自らの手に獲得していくのか?
今回は小倉利丸さんからの提起を受けた後、とりあえずすぐできる&やるべきセキュリティ対策のいくつかを紹介していただきながら実体験します。
※スマートフォンやノートパソコンをお持ちの方はご持参ください。
ぜひ、ご参加ください !!
主 催:南部地区労働者交流会
日 時:2020年9月7日(月)午後6時30分~9時
場 所:南部労政会館(大崎駅南口から徒歩3分)
参加費:資料代 500円
※新型コロナ感染症対策の為、密を避け、消毒液と予備用マスクは用意してあります。
★呼びかけビラはこちら (PDF)